ニッポン放送降板タレントは何もリスナーのことを考えていない! | つぶやきかさこ

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「ライブドアに経営権が移ったらニッポン放送の番組に出ない」と、
江本孟紀、中島みゆき、タモリ、倉本聰、市川森一が発表した。
ニッポン放送を愛しているからこそ、
ラジオが何たるかを知らないホリエモンなんかの経営下で出れるかという論理だ。
しかし、待った!おかしくないか?
本当にニッポン放送を愛し、本当にリスナーを大事にするなら、
誰が経営者になろうが、これまでのいい番組作りをするために絶対に番組を降りないと表明するのが、
「本物」ではなかろうか。

たとえば、昨年のプロ野球騒動で、近鉄バッファローズという球団そのものが消滅し、
オリックスに併合されてしまうなら、
併合したオリックスなんかに行きたくないというのはわからないでもない。
しかし、今回のニッポン放送騒動は、別にニッポン放送がなくなるわけではないのだ。
経営者が変わってそりゃ経営方針の変化に伴い、番組作りも変わるだろうけど、
ニッポン放送がたとえばNHK放送に併合されてしまうというわけではないのだ。

ニッポン放送はれっきとして存在するのに、堀江君が来たから降りると発表したタレントたち。
こいつらは、結局、ラジオなんかまったく愛していないし、リスナーのこともまったく愛していない。
ただ自分がかわいいだけ、ホリエモンがなんとなく生理的に嫌いなだけ、
フジテレビのご機嫌を伺いたいだけなんだろうな。
一説にはラジオのギャラは非常に安く、ほとんどのタレントはギャラのいいフジテレビの義理で出ているだけだから、
この絶好の機会に降りてしまおうという考えではないかという評論家の意見もあった。

これはね、社員も同じね。
堀江君になったら社員を辞める。
バカじゃないの。
それは単に堀江君が来ると給与カットなどのリストラをされるのが怖いという自分保身のためだけで、
リスターのためとかいい番組作りとか何にも考えていない証拠でしょう。

バカなタレントとバカな社員のために一言いっておくけど、
別にね、堀江君が一人で全部の番組作りをするわけじゃない。
彼は株主としての経営者であって、番組作りの責任者ではない。
本当にリスナーのためとか抜かすなら、残ってこれまで通りリスナーのためのいい番組作りのために、
堀江君に助言してやるんだぐらいの心意気が普通はあるでしょう。
結局、バカなタレントもバカな社員も、自分のことしか考えていないってことでしょう。

そこで、1つ朗報。
この当たり前の考えを表明したタレントが現れた。
ナインティナインだ。

彼らは連日のニッポン放送騒動について、25日に独自の見解を示した。
同局のレギュラー番組「オールナイトニッポン」の公式HPで、
ライブドアへ経営が移った場合に降板を示唆するタレントに対してクギを刺したという。
「“リスナーを大事にしている”のであれば、リスナーを無視して、
経営が変わったらパーソナリティーを降りるということを発表するのはよくないと思う。
それでなくてもリスナーは不安やろうに…。
ナインティナインは今のところその意向はないので、皆さん毎週ラジオ聴いて下さいね」(デイリースポーツ)


これこそ、まっとうな考えでしょう。
これが本当にラジオを愛している人の正直な答えだと思う。

フジテレビのTOB(公開買い付け)が市場価格よりも低いにもかかわらず売った株主と同様、
結局、みんなラジオなんかどうでもよくってフジテレビという、
巨大マスメディアの陰におびえてご機嫌伺いしてるだけでしょう。
ホリエモンの側についてフジからにらまれたら大変なことになるっていうただそれだけ。
その本音を言わずに「リスナーのため」だの「番組のため」という本末転倒なロジックを使っている。

こういう態度でいるから、フジテレビに白馬の騎士(ホワイトナイト)として現れたソフトバンクに、
フジテレビの社員など歓迎の意思表明をしてしまうというアホなことをしている。
あんたら、ソフトバンクこそ、数年前にテレビ朝日を乗っ取ろうとした、
IT企業の「乗っ取り屋」の親玉ですよ。
ライブドア程度なら対等提携ができても、ソフトバンクなら飲み込まれてしまいますよ。
それに気づかずホワイトナイトだと喜んでいるバカなフジテレビ社員。
でもこの事件を契機に思うことは、もうラジオもテレビもいらないのだなということ。
ホリエモンの仕掛けが時代よりちょっとばかり早かったから反発を食らっただけで、
いずれはラジオもテレビもインターネットに吸収されることに変わりはないという、
それがわかったというただそれだけだな。

それにしても、なぜあんな素晴らしいはずの面々が降板発表したのだろうか?
よっぽどフジテレビに恩があるに違いない。