“本音”ジャーナリズムのブログ考 | つぶやきかさこ

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簡単に更新できる日記形式のブログが話題になってだいぶ時がたつ。
ライブドアによるニッポン放送株取得問題でも、
堀江君が「ブログでみんなニュースを流す時代だ」みたいなことを言ったばかり、
そこだけ揚げ足をとって「何がブログだ。ジャーナリズムでもなんでもないじゃないか」と批判している。
しかし最近のニュースを見るに、ブログはブログとしてそれなりの存在意義があるようだ。

まず、愛知万博関連のブログや個人HPが最近人気なのだそうだ。
その理由は「ガイドブックでは得られない裏技や耳寄りな情報が多い」からだそうだ。
確かにブログは個人の主観で書かれており、情報の真偽は定かではない。
しかし、万博が実際に開催される前にマスコミの取材のためだけに公開されたような、
オフィシャルな情報では、教科書的にはいいかもしれないが、
実際に行って役立つ情報は少ないのではないか。
ブログや個人サイトでは、プレスとして参加したのではなく、
一入場者として万博に行き、そこでこのパビリオンがこんなに並んでいただとか、
このパビリオンは午後が空いているといった生きた情報がリアルタイムに流され、
来場者の役に立っているそうだ。
すべてのブログがいいとはいえないし、ブログを「ジャーナリズム」という大仰な言葉でくくるかは別にしても、
口コミ情報の共有化かできる個人のネット配信情報はそれなりの役割を今後も果たしていくだろう。

アメリカのブログはかなり進んでいるらしい。
アメリカではブログがいまやジャーナリズムの1つとして認識されており、
そこの言論によって実際にメディアの不備をついたり世の中を動かす影響を与えているという。
日本のブログがそのような形で発展するかはわからないが、
アメリカでは堀江君がいった「バカなこと」が現実になっているのだ。

既存メディアの情報配信の「ひどさ」もブログ興隆させる素地になっている。
先日とんでもないニュースがあったのだが、
朝日新聞社が週刊朝日の連載企画に対する「編集協力費」名目で、
消費者金融大手・武富士から5000万円の提供を受けたという。
しかもそれを報じた週刊文春の朝日新聞に載った広告がその一部を黒塗りにしたのだ。

これが多かれ少なかれ既存メディアの現状である。
武富士から5000万円もの金をメディアが受け取る。
これはどう考えても尋常じゃない。
この金をもらえば武富士に不利な記事は一切抹殺されてしまうわけである。
この種のことは週刊誌に限らず、新聞やテレビだってそうだろう。
広告費で成り立っているメディアが金の力が非常に大きい広告お得意主の批判記事が書けるのかという問題だ。

広告は広告、編集は編集という区分けをしっかりしなければ、ジャーナリズムでもなんでもない。
ただの広告主の宣伝にしか過ぎない。

ニッポン放送がライブドアは番組に口を出すなとか偉そうなことをいっているけど、
一にも二にも「スポンサーのため」とごまする態度をみるに、
ラジオも健全なジャーナリズムが成り立ってないんだろうなと想像できる。

武富士のように現生5000万円送り付けなくても、
「武富士の批判記事を載せたら電通から一切広告が入らなくなる」みたいな圧力をかけられたら、
いくら国民のための批判記事取材をしても抹殺せざるを得ないわけだ。
これが既存メディアの限界点である。

別にブログが正しいわけじゃないが、
既存メディアがいかにも公平で正義にあふれた記事だと思ったら大間違えだということから出発する必要がある。

ネットの個人による情報発信は単なる口コミ情報だと思えばいいのだ。
インターネットといった途端、頭の硬い年寄り連中がそんなもの信じられるかみたいな捉え方をするが、
インターネットがない時代は口コミがあったわけだ。
その口コミ情報が多くの人に広めることができる。
それがブログであり個人HPなんだと思う。

私が実験的にはじめたアメーバブログも、私が登録した時は10万人だったのが、18万人にまでふくれあがっている。
まあ役に立つものは少ないけど、ある種の存在意義があることは認めなければならないだろう。
それはブログに限らず個人ホームページでもそうだと思うけど。

内容は本当は一億総評論家みたいな内容じゃなくって、
たとえば私が4月1日に書いた旅行会社の不手際みたいな、
実際にその個人が体験したことで、他の人も役立つみたいなことがいいんだろうな。

私はめっきりアメーバブログは更新していないのだが、
4月からブログ機能がリニューアルされたらしく、さらに更新が楽になったので、
昨日まとめて10日分ぐらいのつぶやきかさこをのっけたら、
20アクセスぐらいしかなかったのが途端100アクセスになっていた。
まあそれは単なる数字の問題で、ホームページの方が長年やっているせいか、
数値的にアクセス数がそこまでいかなくても、また何か特定の感想メールがこなくても、
読んでくれている人がいて、それに対してプラスマイナスはともなく、
何かしらの影響を与えているんだなという感触は持ちやすいのだが。